ヤギ編集者です、久々のブログ更新。
何本か並行して書きながらずっと仕上げられずだったので、この週末に書き上げました。

今年初めての海外は2月にバーレーンだったんですが、パスポートの残存期限が半年を切っていたので10年パスポートを更新しに山下公園のパスポートセンターへ行きました。待ち時間にみなとみらいをついでに散歩もしてました。
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ちょうど夕方過ぎ、トワイライトタイム(夜景になる直前です)からここら辺では隠れ家的な場所にある『Lotus』ってお店でみなとみらいを眺めながら、ホットサンドとコーヒーを、美味しかったですよ。
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2005年、社会人になってしばらくしてから初めてパスポートをとりましたが、結局初めて海外にいったのは2008年1月、親戚の結婚式でグアムに行きました。そこから8年たって、人生2冊目のパスポート(手前)。2冊目はICチップが入って硬く厚いですね、1冊目の増補した奴と同じぐらい。
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この10年の旅を数字に纏めてみました。
・訪問した国:29カ国
・海外滞在日数:418日
・総航空移動距離:875,546km(=地球22周相当)
・地球周回数:10周
・国際線搭乗回数:280回
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こうやって記録するようになったのはとある大先輩のノートを見せてもらってから。いまは退職された尊敬する先輩ですが、1人で海外にいき未開の地で現地の人と共に仕事を成し遂げる、電話もメールもなく衛生環境も悪い中ではとても大変なこと。1つ1つの蓄積、前進を数字にすることで自分を支えたそうです。

こうしてみると中東・中南米が多いのは感覚としてもあっており、サウジが1番、UAEが2番には納得。通常観光でも訪れる人が比較的少ない中東や中南米に20代のうちから多数訪問の機会をもらって、1人現場で丁々発止やりあう経験を頂けて大先輩には本当に感謝しています。海外の仕事、というだけでなく自分の基礎はこの経験を通じて築くことが出来たと思っています。一方で北米:アメリカが50日というのは感覚とずれていて、特に印象に残る試練や体験というものがなかったんだと。そしてこれからどこに向かうのか、方向が見えてくるのが僅か1日しかいっていないアフリカ大陸。今後10年で関連が深くなっていくだろうと思っています、幸い6月に1週間弱の訪問予定があり、いまから楽しみにしています。それでは幾つかの視点で旅を振り返ります。

<最も印象に残った国:サウジアラビア>

イスラムの聖地であるこの国は、ほかのどの国にいった時よりも精神面で自制し続けることが求められる国であり、厳しいものがありました。滞在数も100日弱と1番長くいた国、クリスマスから年越し迄経験しました。ここでしか味わえないものがある、それは夕陽です。今までみた夕陽の中でおそらく一番の美しかったのはサウジでの砂漠に沈む夕陽でした。しかし圧倒的に美しいのに、精神の自制をしていることもあり、感動のような感覚がついてきません。長い滞在を通じて感情表現を無意識に抑えるようになったんだろうと思います。実際長期滞在した後に同じ中東でもUAEドバイに移動するとそこはカラフルな生活・景色が広がっていて、サウジのそれは例えるならモノクロだったような感覚に襲われたことがあります。それぐらい今の世界にあってほかとは違う国であり、最も印象に残った国になりました。長期滞在を終えた後、陸路でサウジからバーレーンにコーズウェイという海を渡る大きな橋を渡り出国するのですが、そこからの夕陽はいまでも最高に綺麗でした。


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<最も印象に残った場所:イースター島>

チリのサンティアゴに滞在していた際の土日を利用してイースター島に1泊2日で弾丸訪問をしました。イースター島は太平洋上にポツンと浮かぶ世界で最も孤立した島。サンチアゴからは約3,700キロ、飛行機で片道5時間のロングフライト。島の周囲は約58キロで、島の端から端まで車で約45分〜60分あれば回れます。1995年に世界遺産登録されていますが、これだけ孤立島なのもあって何世紀にもわたって独自の文化が築き続いてきたのだと思います。モアイ像は確認されているもので900体、島のいたるところに散らばっていますが、なぜ、どうやって、何のために、人々がモアイ像を作ったのかはまだ謎に包まれたままのようです。イースター島の観光シーズンは夏、モアイ像の真後ろから朝日が昇る光景が見られる時期だからです。しかし私が訪問したのは8月で南米の冬だったので、ほっとんど島には人がいませんでした。でも逆にこれがよかった。太平洋上の孤島、とにっかく人がいない中、静寂、そして巨大なモアイ像群。夏の観光シーズンとは対照的に神秘的ともいえる時間を味わうことが出来たので、この場所が最も印象に残った場所になっています。
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<最も印象に残った人:トルコ、そしてヨルダンの友>


2010年、初めてトルコとヨルダンを訪問した際に出会った2人のトルコ人、そして1人のヨルダン人、いまも交遊は続いていますが当時の強烈な印象はいまでも鮮明に覚えています。とにかくキャラが強烈なまでに濃厚濃厚濃厚。。。これ以上の濃さはないのではないか?とすら思います。そんな中、仕事仕事な姿をみて「Life is short」,「Enjoy your life」という言葉をかけられました。トルコでトルコ人に、そしてヨルダンに移動してヨルダン人に。まったく別々の人達から同じ言葉を同じ旅の中でかけられたことが強烈な衝撃となりました。彼らと一緒にそれぞれ1週間弱行動し、常に彼らの基準はこの2つの言葉がベースにあることを見て、感じて。その旅から帰国してもずーっとその言葉が引っかかっていました。自分は楽しんでいないのか?人生は短いのか?。。。。自分に大きな問いをくれた彼らがやっぱり最も印象に残った人です。
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<最も印象に残った仕事&海外唯一のホームタウン:ドバイ>

2007年から2012年にかけて初めての海外、主担当として取り組んだプロジェクト。全てはここから始まったともいえるぐらい色々な想いが詰まりまくっています。当時の私にとっては修羅場だらけだったなーと思います。技術的にも英語的にも。。。。いきなりドバイいってプレゼンしてきて!とのオーダーが入り、技術もよくわからない、英語もろくにしゃべれないのダブルパンチでどこまでやる気があるのかを先輩達に見定められたプロジェクト。この5年の間に世界一の塔Burj Khalifaが竣工したり、ドバイショックが起こったり、社会情勢も大きく早い変化が起こり。。。物事は予定通りに進まずまさに「インシャラー(アラビア語で神の御心のままにの意)」、つまり明日のことは明日になるまで分からないという言葉通りの毎日でした。関係者は上下左右、国内、海外に広がりながら進んだことから、リーダーシップの大切さを身にしみて学びました。出来ない理由は簡単にみつかり、出来るにはどうしたらよいのか、を日頃から考えるようになったのもこのプロジェクトを担当できたからでしたね。山あり谷ありで相当なプレッシャーが関係者におしよせながら進みましたが、最後は全員終始笑顔でこのプロジェクトは楽しかったよ!と振り返れたのが本当に嬉しかったです。この達成感はなかなか言葉に表現出来ません、苦労も何もかも吹っ飛ぶとはあのような瞬間なんだろうと思います。

おかげでたくさんドバイには通い、ドバイオープンに来ていたジョコビッチに会ったり、路地裏のシュアルマ屋は本当にお気に入りで、ダイエットコーラが一緒にあれば毎日の疲れも吹っ飛んだり(笑)。以前サウジにいった帰りにドバイにいったのですが、飛行機降りた瞬間に帰ってきた感覚に包まれ、海外で唯一ドバイはホームタウンと呼べるかなと思います。
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<最もまた食べたい!と思った食事:アルバイク>

サウジアラビアは喜んでいきたい国かというと前述の通り厳しい面もあるのですが、なんといってもアルバイクのフライドチキンはおそらく世界一の美味しさだと思います、特にガーリックソースをつけて食べると最高に美味しい。いまもブログ書いていて食べたい衝動にかられています。このアルバイクはサウジアラビアでも西海岸のジェッダとヤンブー、聞いたところによるとサウジ以外だとエジプトだけにあるお店ですが、現地で非常に人気のお店です。いつも人がごった返しています。アルバイクが食べれるなら、またサウジにもいきたいですw
http://www.albaik.com/en/section/our-menu
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こうしてみると、世界各大陸をそれぞれ巡ったと思っていましたが、中東の記憶・記録が圧倒的な割合を占めていました(書き終わって自覚しました)。時間を費やしてきただけに、いまも中東への想い入れは大きいですからね。
さて、これからの10年は、これまでの10年で先輩達から引き継ぎ海外の現場で学び培った経験・人脈を活かして、地球規模での直面しえる資源問題に向き合い、乗り越えることに貢献していきたいと思っています。皆様今後ともよろしくお願いします!

ヤギ編集者