久々の投稿になります、ヤギ編集者です。
成田空港を発ち12時間のフライトにてトランジットのカタール/ドーハ空港に到着、アゼルバイジャン行きの便を待っています。成田空港はGWに入り空港が混んでいるかと思いましたが、シャトルバスも空港内も人は少なく静かな雰囲気でした。
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さて今日は区切りの報告を。
様々な人と色々な活動をしていることもあって『将来何になりたいんですか?』と聞かれることが多いです。でも自分の中ではたった1つしかやりたいことってないんです。思い起こすと慶應SDMに入学した2009年4月1日から、一昨日2014年4月25日迄の実に5年間、シンプルにいうと全てのあらゆる行動はこの目標のためにやってきたといえる『あるモノゴト』に決定が下されました。でも期待した結果には全く至りませんでした。

結果が全て、そういう軸をずっと持ち続けてきました、プロですから。その軸からすると5年間の成果はゼロ、それが現実であり結果。世の中何も変えることが出来なかったし、良くも出来なかった。本音ではここまでやってきてそんな簡単に気持ちの整理なんて出来るかよっって思いつつ。でも現実だし結果が全てだし、それが大切にしてきた軸だし。結果・決定はいま目の前にある。真正面から受け入れることしかない、すべて自分の責任、力不足。いったもう一度起き上がることなんて出来るのだろうか、と思ってました。

仲間達への報告も歯切れが悪くなった、言葉があまり出てこない。5年前の自分では色々な分野の一線で活躍するプロの皆さんとの人脈など当然ない。全てのきっかけは慶應SDMから。先生、先輩、同級生、後輩、修了後もデザインプロジェクトをお手伝いする中で出会う社会人・学生達、そしてサムライ塾の同志。よく人脈が大事という話を聞いていましたが、当時はまったくといっていいほどピンとも来なかった。でもここ1年は特に自分ではどうにも出来ないことが多くなって、急に困って転がり込んで力になってもらうことが本当に多かった。超多忙な中でも時間をとって助けてくれる多くの友人。人脈が大事、本質はこのようないつでも助け合える仲間と呼べる人とのつながり、そう思えるようになって腹落ちしました。

色々な人に助けてもらっていたので、皆結果を気にしてくれていました、それだけでもありがたい。結果力及ばなかったが、力を蓄えたらまた起き上がって頑張ろうと言葉をかけてくれました。ある仲間はこう言葉をかけてくれました。
『人間の真価というものは、転んだ後にどれだけ素早く立ち上がって走り出せるか?なのだと思っています。 走るスピードも方向も違いますからどれが正しいとは言えませんが「立ち直り方」だけはベストを尽くせるものだと思っています。 世の中で成功している人は、この立ち直りが素早い人たちです。イチロー選手が4000本安打を達成した時のインタビューです。 「いい結果を生んできたことを誇れる自分では別にないんですよね。誇れることがあるとすると、4000のヒットを打つには、僕の数字で言うと、8000回以上は悔しい思いをしてきているんですよね。それと常に、自分なりに向き合ってきたことの事実はあるので、誇れるとしたらそこじゃないかと」。』
http://www.nhk.or.jp/professional/2013/1216/

そしてまた別の仲間からはこういわれました。
『悔しいですが、結果は結果、受け入れるしかないですよ。でもその悔しい気持ち自体思っていることはぶつけてもいいんじゃないですか。相手は想像以上に寛大な人だと思います』

これまでたくさんの壁が出て来ましたが何とか乗り越えてやって来ました、そのために無理もしてきました。でもさすがに今回は正直もう万策尽きたか、という敗北感しかありませんでした。気付けば進退を考えている自分がいましたし、とにかくもう何もやりたくない、どこかに逃げ出したい、と思いました。でも仲間の言葉に最後の最後に自分の正直な気持ちだけはぶつけてみよう、それで『あるモノゴト』は全て終わりにする、そう決めて土曜日の朝に連絡しました。


数時間後、信じられないことに『今度ゆっくり話をする機会を作る、それを踏まえて新しい提案をもってきてください』という返事が。


このたった1通のメールのやり取りで、この5年間の全てが無にならず、次の扉を開けてくれたんです。もう手足も動かない状況で、この1通すら出す考えはなかったし、土壇場の土壇場、まさに紙一重でした。1人では絶対に無理だった、チームだからこその起死回生の一発。私達のチームは志は共有しつつも、ギリギリの場面でも流されず、お互い異なる考え・意見を交わすことが出来るチームになっていました。最後の最後で踏ん張る、それが出来たのはチームだったからに他なりません。

世の中にはない新しいモノゴトへの挑戦とは常にそういうものなんだと思いますが、なかなか既存の物差しでは測れないため、ほとんどの場合共感してもらえないことが多いです。このアイデアが世界を救う、そうチームは考えていてもそうそう理解されるものではないです。ゆえにどこまであきらめずに頑張るのか、そのピリオドは自分で決めるしかありません。チームで取り組んでいても最終的には個々が各自の判断をします。今回土壇場で踏みとどまった経験は『次の扉』への挑戦において、逆境の中でも踏ん張る力をつけてくれた、文字通り血となり肉となった経験だと確信しています。

連休があけたらいよいよ次の扉が待っています。まずはチームと支えてくれた友人とで集まって焼肉でもがっつり食べたいな〜。皆で元気だしてエネルギーを蓄えたら、しっかりと振り返り、反省点を洗い出したうえで次の扉にタックルしていこうと思います。そのためにこの連休は旅から戻ったら思いっきり休息をとって元気を取戻しますよ!みててください、やったります!!
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ヤギ編集者