ヤギ編集者です。

昨日(11/24)と今日(11/25)は慶應SDMのDesign Project(略してDpro)、フィナーレとなる最終発表会が行われました。

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6/9〜11/23という約半年(168日間=約4,000h)、Phase 1:Learning → Phase 2:Active learning → Phase 3:Real innovationと進めてきたPJの最終成果発表、終わって学生の皆さんは何を得て、何が得られなかったのだろうか、と考えました。

そもそも非常勤講師の話を頂いた際、なんのために自分はこの話を引き受けるのかを考えましたが、6/9Dpro初日を終えた際にブログで以下のように書いています。

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http://blog.livedoor.jp/yagita8/archives/50772593.html
なんのためだろうか、と考えましたが、答えとしては『なすがまま』に近いです。でも時間かけるんだから、結果出なかったら意味無し(so what?)です。なので立場は教える側ではありますが、受講生のグループに入っていき、個人的には自分も一緒に考え、手を動かしたいと思っています(もりあげニスト2.0的な?!?)。またSDMのHPにも記事として書きましたが、異分野の社会人がグループになって本気で半年も活動する機会なんて、本当そうそう無いと思います。なので受講生の皆さんには半年後の最終発表でイノベーティブな解を提示する、これを常に意識した上で、各回の講義やホームワークに取り組み、進めていってもらいたいと思っています(全てはその目標のためです!)。
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自分がDpro(当時ALPS)をやった2009年の時からこの拘りは一貫し、1mmも振れていません。先生方、学生の皆さんともその考えを前提に、常に接するようにしてきました。なのでワーク自体も要請あれば必ず一緒に手を動かすようにしてきました。私が2009年にこの拘りを持ち続けたことで得たのは当時のブログ(2009/11/22:http://blog.livedoor.jp/yagita8/archives/50309535.html)にもありますが、『自分を信じること』です。凡人でも頑張れば出来る、そう思えた人生で初めての経験でした。つまりその人の覚悟が試されているのでしょう。どこまで『こうだっ』と考えることをやり続け、実現出来るかなんだろうと。

その意味において、物理的に講義は終わりますが『Dproが終わった』、『終わってない』という線引きは学生の皆さんが決めることで本質的な問いは『目標はなんですか、それは達成されましたか』ということ。つまり慶應SDMに何を求めて入学されたのか、に通じます。物理的なDpro講義中に、いやいや在学中にここまでやってやりたい!という想いがあってやっていて欲しいし、間に合わなかったらもう半年続ける、この人をメンバーにする、何でもありです。表彰式での先生方のコメントの通り、Controversialな結果になりましたが、これはSDM内の評価であって、SDMの外にいる方々に自分達のソリューションの是非を問う、といった動きもあればいいのにな、と個人的には期待しています。

運営面では今年、Dproを大改革したこともあり、Phase1,2,3の期間設定には大きな改善の余地が残りました。発表終了後の反省会では学生の皆さんが大きな器でポジティブにご意見を出してくれました。深く反省しています。そして、貴重なフィードバックに感謝しています。

さて自分にとって、今年のDproはなんだったのか。どんな意味があったのか。思考プロセスに関していえば、尖って面白いコンセプトから面白いソリューションに発展させる部分が難しく、思考を補強する何かが必要という点、ブレインストーミングの良さ/用途の使い分けを再認識した点、発散/収束での個人/グループの関わり方には工夫がいる点、複数のアイディアからいかに丸くならずに最終的な1つを決断するかの難しさを実感した点、テーマの抽象度はどうあるべきか悩みが尽きない点等多数の考えるべき課題が見つかったと考えています。

そしてもう1つ、こちらが最大の収穫。それは先のブログに書いたこと、新たに出会った熱き人々とのつながり。高い志とハードワーク、本当すごい人達がいるんです。上には上がいる、きっとどこまでいっても上がいる、だから謙虚でいることが本当に必要だし大事ですね。

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まだまだチャレンジはここから、そしてどこまでも続くでしょう。
気合をいれなおし、自分のリアルチャレンジに向かいます。

ヤギ編集者